今のところ下記の栽培方法で枯らさず順調に栽培できていますが
初心者なりに試行錯誤しながらの管理ですので
より良い管理方法を見つけ次第、記事の内容を変更していく予定です。


※ 温暖地(関東・東海・近畿・山陰・山陽・四国・九州)での管理の目安です。
※ 異常気象などで季節が暦どおりに廻ってこないことが多いので最高気温と最低気温を目安に管理しています。



【栽培のポイント】
植え替え 春と秋が植え替えのタイミングですが、真夏と真冬の休眠期以外なら植え替えても差し支え
ないようです。
ただし、植え替えの際には根を傷つけないように注意し、植え替えた後は1週間ほど強い日
光に当てないようにします。
肥料 肥料は基本的に必要ありません。水苔に含まれるミネラル分だけで十分成長するようです。
私は5月に入っても根の動きがない場合に一度だけ、ハイポネックスを3000倍程度に薄め
たものをバケツいっぱいに作り、普段のバケツ水やりと同じ要領で与えています。
肥料は与えすぎると根が焼けたり腐ったり、葉が徒長して木姿が悪くなるなどの恐れがあり
ますので、十分な注意が必要です。
病害虫対策 富貴蘭は元来丈夫な植物ですので、ほぼ病気知らずな植物です。
一方害虫は、カイガラムシ、アザミウマ(スリップス)、ハダニなど、様々な害虫が発生すること
があります(ナメクジも手強いそうです)。
同じベランダで富貴蘭以外の植物も栽培している場合は特に注意が必要です。
他の植物に発生した害虫が及んでくる、風通しが悪い、乾燥し過ぎている…などが主な
発生原因になるようです。

富貴蘭の愛好家の方は、オルトランやスミチオンを使っている方が多いようですが、私は今の
ところ『マラソン乳剤』1本で防虫・殺虫しています。オルトランもスミチオンも昆虫系に効く殺虫
剤なので、ハダニに効くとは書いてありません。私のベランダで一番発生し易い害虫がハダニ
であることと、ハダニは勿論、カイガラムシやアザミウマにも効果があるという点が、マラソン乳
剤を選んだ理由です。
ハダニの場合はマラソン乳剤を2500〜3000倍に薄めた殺虫液をスプレーボトルに入れて、
鉢をひっくり返すようにして手に持ち、木全体にたっぷり噴霧します。尚、ハダニとスリップス
は殺虫剤に対する耐性がつき易いので、使っている殺虫剤の効果が感じられなくなってきた
場合は、成分や効き方が違う別の殺虫剤に切り替える必要があります。